先日、霧ヶ峰で開催された、「自然講座スペシャル」に参加してきました。

今回は、フィールド、しかも雪原!ということで、ワクワク

それにしても…雪が少ないこと
集合場所で待っている時、、鹿のことを聞いてみました。

各地で大問題になっている鹿。
どんどん増え続けているのは、皆様ご承知の通りなのですが、温暖化が影響しているのか?それはなぜか?ということを、伺いました。

私は、
「昔は、今よりも寒かった影響で、食べるものが無くなっていった。⇒ 餓死。」
※寒くて食べるものが無くなる=大雪で草が埋まったり、霜で枯れたり。

と、聞いていました。・・・でも、木の皮も食べるから、どうして餓死するのかな?と不思議に思っていました。

答えは、
「雪が積もると、鹿は動けなくなる。= 食べ物を食べに行けない。=餓死する。」
なるほどー!

現在、罠猟などで駆除をしていますが、全く追いついていません。
やはり、昔のように雪がたくさん降って、寒くならないと、鹿の数は絶対的には減らないとのこと…
増えた要因としては、「塩カル」という説もあるので、全て人間が原因で増えてしまったには間違いない、と確信しました。

前置きが長くなりましたが、いよいよ講座!

みなさんスノーシューを準備して(私はワカンジキ)、歩きはじめます。
R0017438

もう、いたるところに、足跡! 足跡マニアのわたくし… いつも見ているけど、今日は解説付き!と思うと、ワクワクします♪

■キツネの話。

お、キツネの足跡発見~♪
足跡から「キツネのオシッコ」を見つけ…「嗅いでみたい人ッ!」→もちろん、嗅ぎましたとも♪
恐る恐る…ええッ?!ビックリ、香ばしい…!
そうなんです、胡麻油のような香り… 
我が家の愛犬が、キツネのオシッコをずーーーっと嗅いでいる気持ちがよく分かりました(笑)
どうして、この香りなんでしょうね!きっと理由があるんでしょうね。

そして、もう一つのキツネの不思議。
新雪の上を、あまり沈まずに歩いているんですよね。
いっつも、なんでだろう… うちの犬は、めっちゃ沈んで、ラッセルしているのに。
体重かな~?と、話していたことがあります。

そうしたら。
犬も猫もそうですが、指(肉球)の間に毛が生えますよね。
それが水かきというか、ヒレというか、そういう役割をしていて、沈み込みにくいとのこと。
そうなんだー!
犬も、カットしないほうが良いのか…やはり自然に任せておいたほうがいいのかも、と思った瞬間でした。


そのあと、園地の中を入って、ウサギの足跡を見つけ、飛び方の説明やうんちの説明をして頂きました。

写真もたくさん、見せていただいて、あっという間の2時間。

そして何より心に残ったのが
「自然のものは、自然のままにしておくこと。」
たとえば、鹿の角を見つけても、持って帰るのは1本にしましょう。
そのあと見つけても、お家には、1本だけにしてほしい。
角や骨は、小動物たちが、歯が伸びてくるので、かじるんだそうです。
その時に、きっと骨に含まれているカルシウムやミネラルを摂取しているらしいです。

ウンチも同じく。
ウンチには、種が多く入っている。植物たちの作戦で、動物に運んでもらい、子孫を残そうとしている。
だから、持って帰るとせっかくの作戦が失敗に終わる…

人間は、とても欲深い生き物です。
本当に、必要な分だけ、分けていただくという気持ちを、持ってほしい。ということです。

「モノ」であふれているはずなのに、人間はもっと欲しい…となってしまう。
他の生き物たちは、必要な分だけしか食べないし、蓄えないのに。
仏教で言う「煩悩」なのでしょうか…
※「煩悩とは」
煩悩は、自己中心の考え、それにもとづく事物への執着から生ずる。

なるほど… 人間は己のことしか考えていない生き物、ということか…
その結果が、今の環境問題となっているのですね。

ひとりひとりが、どうして生きていられるのかを少し考えてみれば、世の中は変わるかもしれません。
自然から学ぶこと、ばかりです。

今回は、楽しみながら深く考えさせられた講座となりました。
何か、出来ることがあると良いのですが!